■フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦 フィンランド大会(日本時間19日、エスポー)
女子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(23・シスメックス)がフリー135.52点をマークし、合計205.21点で優勝。第2戦のスケートカナダに続いて今季GPシリーズ2連勝、通算5勝目を飾り、2年連続となるGPファイナル(12月7~10日、中国・北京)進出を決めた。
SP2位の住吉りをん(20、オリエンタルバイオ/明治大)は、大技の4回転トウループを決められなかったが、GPシリーズ自己最高の2位で日本勢がワンツーフィニッシュ。
最終滑走で演技した坂本は、冒頭でダイナミックなダブルアクセル(2回転半)を決めると、3回転のルッツ、サルコウも落ち着いて着氷するがエッジエラーなどで減点に。コンビネーションスピンはレベル4を獲得し、3回転フリップからの連続ジャンプも成功。基礎点が1.1倍になる後半は3回転フリップー3回転トウループ、ダブルアクセルからの3連続ジャンプを決め、最後の3回転ループは着氷が乱れるが、大きなミスなく滑り切った。得点はスケートカナダの151.00点には及ばなかったが、ショートで1.04差だった住吉に15点差をつけて貫禄の優勝。
坂本は同一シーズンでGP2勝を手にするのは初となり、GP初戦のスケートカナダ(10月)では、今季世界最高の226.13点で優勝。自身初のファイナル制覇に向け、今大会の優勝でさらに大きな弾みをつけた。
住吉は冒頭のダブルアクセルからの連続ジャンプを決めると、大技の4回転トウループは着氷で乱れ回転不足となるも会場から拍手が沸いた。だが続く3回転ルッツで着氷が乱れると、ループで転倒しミスが続いた。3回転フリップートウループのコンビネーション、3回転サルコウからの3連続ジャンプで得点を重ねると、最後の3回転フリップを決め後半は立て直した。
第3戦フランス大会のフリーで住吉は、国際スケート連盟(ISU)公認大会としては日本女子初の4回転トウループを成功。今大会も果敢に挑み、成功には至らなかったが総合で2位に。
3位はアンバー・グレン(アメリカ)で、SP11位と出遅れるもフリー2位の好演技を披露。SP最下位の河辺愛菜(19、中京大)は順位を3つ上げ、総合9位で終えた。
【女子シングル結果】
1位)坂本花織 205.21点(SP69.69、FS135.52)
2位)住吉りをん 190.21点(SP68.65、FS121.56)
3位)アンバー・グレン 185.39点(SP51.61、FS133.78)
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9位)河辺愛菜 161.00点(SP50.12、FS110.88)














