■フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦 フィンランド大会(日本時間18日、エスポー)
男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の三浦佳生(18、オリエンタルバイオ)がフリーで181.02点、合計274.56点のシーズンベストをマークし、GPシリーズ初優勝を飾った。
スケートカナダ2位の三浦は、これで2年連続となるGPファイナル(12月7~10日、中国・北京)進出を決めた。SP2位の佐藤駿(19、エームサービス/明治大)もフリー1位(182.93点)の好演技をみせたが、合計273.34点(自己ベスト)で三浦にわずが1.22ポイント及ばずも準優勝。日本勢がワンツーフィニッシュで締めくくった。
最終滑走の三浦は、冒頭のトリプルアクセルからの連続ジャンプ、4回転ー3回転の連続トウループを決めると、4回転サルコウではGOE(出来栄え点)で3点台がつく。さらに単発のトリプルアクセル、4回転トウループを着氷すると、連続ジャンプも決め後半もリズムをつかむと、フリー曲「進撃の巨人」に合わせ力強いステップ、スピンを披露。3本の4回転ジャンプをしっかり決めて最後まで滑り切り、演技後は左手でガッツポーズをみせ、観客の声援に笑顔で応えた。
SP2位の佐藤は最初に高難度の4回転ルッツを着氷すると、トリプルアクセルからの連続ジャンプ、4回転ー3回転の連続トウループを決め勢いに乗る。さらに単発の4回転トウループ、トリプルアクセルも成功。終盤、観客の手拍子とともにスピード感あるステップ、スピンをみせ、ほぼノーミスで滑り切った。得点はフリー1位で、自己ベストの182.93点をマークしたが、今大会は惜しくも2位。
SP4位の島田高志郎(22、木下グループ)は、冒頭の4回転サルコウで着氷が乱れたが、4回転トウループはクリーンに降りた。その後、コンビネーションジャンプで転倒するなどジャンプで精彩を欠いた。フランス杯前に右足首を痛め、復調を目指す中、得点を伸ばせず総合6位で今大会を終えた。
【男子シングル結果】
1位)三浦佳生 274.56点(SP93.54、FS181.02)
2位)佐藤駿 273.34点(SP90.41、FS182.93)
3位)ケビン・エイモズ 250.03点(SP73.94、FS176.09)
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6位)島田高志郎 218.44点(SP77.81、FS140.63)