「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」(11月16~19日、東京ドーム)第2戦、井端弘和監督(48)率いる新生・侍ジャパンは韓国に2-1で競り勝ち、連勝。2017年第1回大会に続く連覇へ前進した。

井端監督は韓国戦も4番に3月のWBCで活躍した牧秀悟(25、横浜DeNA)を起用。さらに森下翔太(23、阪神)、吉村貢司郎(25、東京ヤクルト)、門脇誠(22、巨人)など昨年ドラフト1位で指名されたルーキーらを多くメンバー入りする中、森下を前日に続き3番に起用した。

チーム第1号の後輩・森下を先輩・牧が称賛

日本シリーズでは7打点の新人最多記録を樹立し、阪神の38年ぶり優勝に大きく貢献したルーキーの森下。新生・侍ジャパンの初陣となった16日、台湾戦では流れを一振りで変えるチーム第1号となる決勝アーチを放った。今大会でも、阪神と同じく3番に据えられた森下が自分らしくバットを振れたのは先輩・牧の存在が大きい。

先輩・牧(左)と後輩・森下(右)

牧と森下は中央大学野球部の二学年離れた先輩・後輩で、当時からよく一緒に練習していた。3年ぶりに同じチーム、ユニフォームで勝利を目指す事になった今大会。公式練習中には後輩・森下が先輩・牧の尻をバットでつついたり、試合後のインタビュー中には後ろを通ろうとする先輩・牧を通せんぼの上、驚かす素振りを見せるなど、年の差を感じさせない仲の良さは健在だ。

森下はプロ入り前、憧れの選手に先輩・牧をあげ「(大学時代から)ずっと背中を一番近くで見てきた。努力する姿や人柄などすごく尊敬しているし、一番憧れる選手」と話していた。そんな森下の決勝アーチについて先輩・牧は「どのピッチャーに対しても入っていけていたから、ナイスバッティングだったなと思う。(明日以降も)森下は森下らしくやってほしい」と称賛を送った。

大学時代から強い絆で結ばれている2人が侍ジャパンをアジアの頂点へリードしていく。

■牧秀悟(まき・しゅうご)
1998年4月21日生まれ。長野県出身 松本第一高-中央大学-横浜DeNA(21~)
178cm95kg。右投右打、内野手。
大学3年時に首位打者、最優秀選手の活躍で15年ぶりのリーグ優勝に導いた。
横浜DeNAに2020年ドラフト2位で入団。今季はチームの主軸として4番を任され,
最多打点と最多安打のタイトルを獲得した。

■森下翔太(もりした・しょうた)
2000年8月14日生まれ。神奈川県出身 東海大相模高-中央大-阪神(23~)。
182cm90kg。右投右打、外野手。
中央大学時代は2度のベストナインに輝くなど、中心選手として活躍。
2022年ドラフト1位で阪神に入団。1年目からレギュラーとして定着。日本シリーズでは新人記録となる7打点の活躍を見せ、阪神38年ぶりの日本一に貢献した。

■カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023
11月16日 台湾0-4日本 @東京ドーム
11月17日 日本2-1韓国 @東京ドーム
11月18日 豪州vs日本 @東京ドーム 12:00
11月19日 3位決定戦・決勝