■村上幸枝さんの遺族のコメント

5月25日の午後4時頃、大切な
家族が突然、無惨な形で命を奪われました。

いつものように友人と楽しくウォーキングしていたところ、刃物を持った見知らぬ男にいきなり襲われました。

何の罪もないのに、体を貫通するほどの強いカで、何度も何度も刺されました。

恐怖でたまらなかったことでしょう。

怖くて苦しくて、どれだけ痛かったことか。

なぜ襲われなければならなかったのか?事情も分からないまま亡くなりました。

私たち遺族も、その状況を想像するだけで胸が張り裂けそうです。

大切な家族を突然失い、私たちの生活は一変しました。

こんな事になるなんて、考えたこともありませんでした。

ムードメーカーの妻・母がいつも家族の中心にいる、そんな平凡で幸せな毎日がこの先もずっと続くのだと当たり前に思っていたのに・・・

家族みんなで食卓を囲み笑い合うことも、生き生きと趣味を楽しむ姿を見ることも、あの笑顔に会うことも、もう叶いません。

どんなに願っても、妻、母が私たちの元に帰って来ることは、もうありません。

11月25日で事件から半年が経ちます。

時問だけが無情に過ぎていく一方で、私たちの気持ちは一歩も前に進むことはなく、会いたくて、会いたくて、涙が溢れ止まらなくなることがあります。

できることなら、事件前の平穏だったあの頃に戻りたい。

せめて一度でもいいから会いたい。

でも、もうそれも叶いません。

私たち遺族の心の傷は癒えるどころか、大切な家族の命を奪った被告人への怒りや憎しみは増すばかりです。

どんな言い訳を並べようと、絶対に許すことはできません。

被告人には、極刑をもって罪を償って欲しい。

大切な家族がもう戻ってこない以上、最大限の法律で裁いて欲しい。

そして、ニ度とこの様な悲惨な事件が起こることのないよう、原因究明とともに裁判では被客者及び遺族の納得のいく判決を望みます。

それが、せめてもの救いです。切に願います。

令和5年11月16日村上幸枝遺族一同