伊那市と民間企業が進める、無人ヘリコプターによる山小屋への物資輸送プロジェクトで飛行デモが公開されました。

お披露目されたのは、川崎重工業が開発した 無人のヘリコプター。


山小屋への物資の輸送は、主に有人のヘリコプターで行われていますが、近年は、パイロット不足や天候に左右されることなどから業者の撤退が進んでいて、機体の確保が難しくなっています。

そこで伊那市は川崎重工業と連携して、無人ヘリコプターで輸送するプロジェクトを2021年から進めています。

伊那市白鳥孝(しろとり・たかし)市長:「一歩一歩確実に技術が進んで自律飛行としてマルチに使えるようなそうした時代が来ることを願っている」


機体にはバイクのエンジンを使用。

標高3000メートルの場所へも荷物を100キロまで運べ、目的地の位置情報を把握して飛ぶため、視界が悪い状況でも運搬が可能だということです。

西駒山荘宮下拓也(みやした・たくや)管理人:
「天気に関係なく飛んでくれるのは、本当にありがたい。計画通り飛んでいただけると、山小屋の運営やお客さんへの迷惑もなくなる」


本格運用は2026年度中を目指していて、実現すれば世界初ということです。