1923年に山崎蒸留所が誕生し、ジャパニーズウイスキーは今年で100周年を迎えました。そんな中、日本国内で空前の「ウイスキー品薄」現象が起きていることをご存知でしょうか。特に高価格帯の銘柄であるサントリーの「山崎」「白州」「響」は近年、品薄の状態が続いていて、気軽に酒店などでは手に入れられない状況。定価で手に入ることは稀で、量販店やリサイクルショップでは2倍以上の価格で売られていることもあるそうです。
人気の高さを反映した出来事として、2022年には、同社の中でも最も熟成期間の長い「山崎55年」が米ニューヨークで競売にかけられ、8100万円という価格で落札されたことも。同商品が2020年に100本限定で日本で販売された際は1本330万円だったことを考えると、その入手の困難さや人気ぶりがわかります。
入手困難な状況が続くウイスキーを気軽に入手できる日は訪れるのでしょうか。サントリーの広報に話を聞きました。まず、品薄の原因については、『需要の高まり』と『熟成(貯蔵)に数年の期間が必要』であることを挙げます。