大雨と地震の複合災害を想定した石川県の大規模な防災訓練が能登町で行われました。

石川県防災総合訓練

県の防災総合訓練は毎年、自治体を変えながら行われていて、今年は能登町で関係機関や住民ら約1万6000人が参加しました。訓練は、線状降水帯が発生し、土砂災害の危険が高まるなか、震度6強を観測する地震で津波も発生したという想定で行われました。

訓練では消防などが倒壊した建物に取り残された人を助け出したり、住民の自主防災組織と自衛隊による炊き出しや、学生ボランティアによる避難所の開設訓練などが行われました。

自衛隊による炊き出し
学生ボランティアがテントの設営訓練に参加

参加した大学生ボランティアは…
「こんなに大規模な訓練は初めてです。テントの設営1人では難しいので、協力するのが大事だなと改めて感じました」

地元住民は…
「何をすれば良いのか、皆さん何を困っているのか、感じたり考えたりする絶好の機会かなと思います」

能登町では今年5月の地震で震度5強を観測していて、参加者は緊張感をもって訓練に臨んでいました。