2023年6月、青森県弘前市の農協の施設からリンゴが盗まれた窃盗の罪に問われている男の裁判で検察側はリンゴを買い取ったとされる青果卸売会社の社長だった男に懲役3年6か月、リンゴを盗んだ男3人に懲役3年から懲役1年2か月を求刑しました。

この裁判は2023年6月にJAつがる弘前のリンゴ貯蔵施設で当時、施設のフォークリフト作業員だった寺山崚被告、伊藤暢倫被告、葛西康太被告の3人がリンゴを盗んだとされています。

また、黒石市の青果卸売会社の社長だった佐々木一巳被告は盗んだリンゴを買い取ったとされています。リンゴ貯蔵施設からの横流しは2019年頃から常習的に行われ、JAの調べでは被害金額は1億4000万円余りにのぼっています。

10日の裁判で検察側は「計画的で組織的な犯行で最も刑事的な責任が重い1人」として佐々木被告に懲役3年6か月を求刑しました。また、リンゴを盗み出すさいに中心的役割だった寺山被告に懲役3年、伊藤被告に懲役2年、葛西被告に懲役1年2か月を求刑しました。

判決の言い渡しは寺山被告ら3人は12月4日、佐々木被告は12月6日となっています。