8日、仙台市内の飲食店でサンマの刺身を食べた男性が腹痛などを訴え胃からアニサキスが見つかりました。市は食中毒と断定しこの店に対し、10日の1日間生食用の魚介類の提供などを停止させる処分を出しました。

営業の一部停止処分を受けたのは仙台市青葉区の飲食店です。市によりますと8日午後6時半頃、この店でサンマの刺身を食べた40代の男性が、腹痛と嘔吐の症状を訴えました。男性は、市内の医療機関を受診し胃から寄生虫のアニサキスが摘出されました。提供されたサンマの刺身は冷凍処理されていなかったため、市ではこの刺身が原因の食中毒と断定し店に対し、10日の1日間生食用の魚介類の調理と提供を停止する処分を出しました。

今年に入り県内で発生したアニサキスによる食中毒は13件目となり、去年1年間の7件をすでに上回っています。アニサキスはイワシやサバなどの魚介類に寄生していて市は、内臓の除去やマイナス20度で24時間以上冷凍するなど食中毒の予防を徹底するよう呼びかけています。