■男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ 第2日(10日、静岡・太平洋クラブ 御殿場コース、7262ヤード、パー70)

賞金総額2億円、優勝賞金4000万円、今年で51回目を迎えた三井住友VISA太平洋マスターズ第2ラウンドは、濃霧による視界不良のためサスペンデッドとなった。明日11日に第3ラウンドと合わせて再開する予定。前年の大会覇者、石川遼(32)は、13番終了時点で1バーディ、3ボギーのトータル1オーバー・暫定35位タイにつけた。

昨日とは打って変わり、強い雨や霧がかかるなど、悪コンディションの第2ラウンド。1アンダー、25位タイでスタートした石川は1番でいきなりボギーを叩くと、その後5番までパーを続ける。迎えた6番510ヤード、パー4で2つ目のボギーを叩き、スコアを伸ばせない。前半を2オーバーで終えると後半、10番でロングパットを沈めバーディを奪い、スコアをイーブンに戻す。しかし13番、203ヤードのパー3では、ティーショットのボールが木に当たりバンカーへ入ってしまう。2打目はグリーンに乗せたが、微妙な距離を残してボギーとなった。14番で濃霧のため一時中断、そのままこの日はサスペンデッドとなり、残りホールは翌日に持ち越しとなり、11日午前7時15分から再開予定となった。

現在、賞金ランキング1位の中島啓太は、前半3つのボギーを叩くが、8番、グリーン手前からのアプローチが見事カップイン、チップインバーディで前半を1オーバーで終える。後半に入るとショット、パット共に冴えを見せ15番のセカンドショットは、ボールがグリーンに乗るとバックスピンがかかり、ピン近くに寄せた。惜しくもバーディはならなかったが、17番ではロングパットを決めパーセーブすると小さくガッツポーズ。最終18番はバーディで締め、通算3バーディ、4ボギーのイーブンパー、暫定25位タイでホールアウトした。

ホールアウト後、中島は「タフな1日だったが、その中でも最後まで粘り強くプレーできた。まだ優勝を諦めずにプレーしたいですし、明日以降、しっかり伸ばして終われるように頑張ります」と気合をいれた。

この日、スコアを伸ばしたのは、50歳のベテラン、片山晋呉。2009年マスターズ4位。2015年には生涯獲得賞金20億円突破、2016年リオデジャネイロ五輪にも出場したレジェンドは、15番終了時点で5バーディノーボギーの5アンダーで前日の32位から暫定4位に浮上した。

【三井住友VISA太平洋マスターズ 第2日(暫定順位)】
1位タイ ー7 幡地隆寛、今平周吾、吉田泰基
4位   ー5 片山晋呉
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25位タイ   0 中島啓太
35位タイ   +1 石川遼