■フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦 中国大会(日本時間10日、重慶)
男子シングルのショートプログラム(SP)が行われ、世界選手権2連覇中の宇野昌磨(25、トヨタ自動車)が105.25点の今季世界最高得点で首位スタートを切った。
第3戦のフランス大会で、世界6人目の300点超えをマークして優勝したアダム・シャオ イム ファ(22、フランス)は、ジャンプでの転倒があり91.21点で2位。第2戦スケートカナダで4位の友野一希(25・上野芝スケートクラブ)は80.50点で6位、そのスケートカナダでGPシリーズ初制覇を果たした山本草太(23、中京大)は、ジャンプのミスが響き75.48点の8位で11日のフリーに挑む。
最終滑走の宇野は、シーズン初戦で圧巻のノーミス演技を披露。冒頭の4回転フリップを決めると、GOE(出来栄え点)で3点台がついた。続く4回転ー3回転の連続トウループ、3本目のトリプルアクセル(3回転半)も決めると、流れのあるステップとスピンで観客を沸かせ、最後まで安定した滑りをみせた。得点はスケートアメリカでイリア・マリニン(18・アメリカ)が記録した104.06点を上回り、今季世界最高得点をマーク。2位のシャオイムファに14点以上の差がついた。会場は大きな歓声に包まれると、それまで冷静な表情の宇野は声援に笑顔で応えた。
9番滑走の山本は、冒頭の4回転トウループ-3回転トウループのコンビネーションは着氷するが、続く4回転サルコウでは空中で軸が傾いて3回転になり両手をついた。トリプルアクセル(3回転半)も着地が乱れ、ジャンプで精彩を欠いた。演技後は悔しそうな表情も、会場の声援に笑顔をみせた。今大会2位以上ならば2年連続のGPファイナル進出が決まるが、SP75.48点の8位と厳しいスタートとなった。
山本に続き10番滑走で登場した友野は、最初の4回転ー2回転の連続トウループを決めるが、続く4回転サルコウでは転倒。トリプルアクセルも着地で右手をついてしまい得点が伸びず6位。フリーでの巻き返しを狙う。
【男子ショートプログラム結果】
1位)宇野昌磨 105.25点
2位)アダム・シャオ イム ファ 91.21点
3位)ミハイル・シャイドロフ 89.94点
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6位)友野一希 80.50点
8位)山本草太 75.48点














