守備のスペシャリストに贈られる「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」が10日、発表された。初受賞はセ・リーグ5人、パ・リーグ3人の計8人で、表彰式は30日に行われる。
両リーグ通じての最多得票は287票を獲得し、日本シリーズMVPの阪神・近本光司(29)で、3年連続3回目(セ・リーグ外野手部門)の受賞となった。
セ・リーグでは38年ぶり日本一の阪神から、投手と三塁手を除く各部門で選出され、5名同時の受賞は球団最多記録となった。11年連続かつ11回目の最多記録がかかった二塁手の菊池涼介(33、広島)はわずか3票差で落選し、阪神の中野拓夢(27)が初受賞。
投手部門では今季16勝を挙げたDeNAの東克樹(25)が同部門で球団史上初の受賞。捕手部門では、阪神の坂本誠志郎(30)が初選出。8月に死球で左手首を骨折した梅野隆太郎(32、阪神)に代わり、今季終了までスタメン起用された。
パ・リーグの投手部門では、3年連続で沢村賞を受賞したオリックスの山本由伸(25)が、2位と200票差以上をつけるダントツの得票数で、3年連続3回目の選出。遊撃手部門では、西武の源田壮亮(30)が6年連続6回目の受賞を果たしたが、2位の紅林弘太郎(21、オリックス)との差はわずか一票だった。
6年連続で受賞していた名捕手・甲斐拓也(31、ソフトバンク)は選出されず、リーグ3連覇に貢献したオリックスの若月健矢(28)が初受賞。また、外野手の万波中正(23、日本ハム)、近藤健介(30、ソフトバンク)も初受賞を果たした。
セ・リーグは巨人、ヤクルト、広島からの選出がなく、パ・リーグは全球団から選出された。
<受賞者一覧>
■セントラル・リーグ
【投手】
東克樹(27、DeNA) 126票※初受賞
【捕手】
坂本誠志郎(30、阪神)117票※初受賞
【一塁手】
大山悠輔(28、阪神)212票※初受賞
【二塁手】
中野拓夢(27、阪神)110票※初受賞
【三塁手】
宮崎敏郎(34、DeNA)145票※5年ぶり2回目
【遊撃手】
木浪聖也(29、阪神)157票※初受賞
【外野手】
近本光司(29、阪神)287票※3年連続3回目
岡林勇希(21、中日)196票※2年連続2回目
桑原将志(30、DeNA)87票※6年ぶり2回目
■パシフィック・リーグ
【投手】
山本由伸(25、オリックス)232票※3年連続3回目
【捕手】
若月健矢(28、オリックス)142票※初受賞
【一塁手】
中村晃(34、ソフトバンク)197票※4年連続4回目
【二塁手】
中村奨吾(31、ロッテ)123票※2年ぶり3回目
【三塁手】
宗佑磨(27、オリックス)213票※3年連続3回目
【遊撃手】
源田壮亮(30、西武)115票※6年連続6回目
【外野手】
辰己涼介(26、楽天)226票※3年連続3回目
万波中正(23、日本ハム)156票※初受賞
近藤健介(30、ソフトバンク)120票※初受賞