液晶事業の不振で赤字に転落したシャープ。きょう展示会を開き、強化を急いでいるのはAI=人工知能です。

記者
「こちらに並ぶワイン、見た目では銘柄はわかりませんが、こちらの機械にセットすると、このように銘柄を教えてくれます」

シャープがきょう公開したのは、AIを活用して「におい」をかぎ分けるセンサーの技術です。事前学習したAIがにおいの特徴を抽出することで中身を判定。将来、食品業界で食品の品質管理などへの応用を狙います。

また、AIトレーナーのもと、センサー付きのカメラが姿勢を解析するなど、エクササイズやヘルスケアができる技術も公開しました。

シャープは今週、液晶事業の不振などを背景に今年4月から9月までのグループの決算で58億円の営業赤字に転落していて、AI事業の強化を急いでいます。