8日(日本時間)から行われているメジャーリーグのGMミーティング(アリゾナ州スコッツデール)は、最終日の10日の予定が急遽キャンセルとなった。

同会議に参加している球団幹部複数人が9日にウイルス性胃腸炎の症状を訴え、感染防止のため中止の措置がとられた。MLB機構広報担当者は、「病気が蔓延している」と話したのみで詳細に触れず。同会議のメディアルームの扉は閉ざされ、各球団の幹部陣は足早に帰路へ。意外なかたちでGMミーティングは閉幕となった。

今オフ最大の目玉となっているのは、総額5億ドル(約750億円)での争奪戦とも言われているエンゼルスからFAとなった大谷翔平(29)の契約先。現地記者はドジャース、ジャイアンツ、マリナーズが積極的に獲得に動くと予想。エンゼルス残留の可能性も含め、争奪レースの“フロントランナー”として4チームが挙げられている。

期間中、大谷について問われたジャイアンツのサーファン・ザイディ編成本部長は「FA選手について個別に話すことはできない」。ドジャースのブランドン・ゴームズGMは「私たちはだたプロセスを踏み、どんなシナリオが起きても対応できるように準備をするだけ」と話すなど、各球団が静かに闘志を燃やしている。

※写真はドジャースのブランドン・ゴームズGM