MLB機構は10日(日本時間)、シルバースラッガー賞の各受賞者を発表し、エンゼルスからFAとなっている大谷翔平(29)が最終候補に残っていた「DH(指名打者)部門」で受賞した。同賞の受賞は21年以来2度目。
各ポジションごとの最強打者に贈られる「シルバースラッガー賞」。同賞は各球団の監督、コーチの投票によって決まり、“打撃のベストナイン”とも呼ばれている。2022年は「DH部門」と新設された「ユーティリティー部門」の2部門で最終選考に残りながらも「DH部門」はA.ジャッジ(ヤンキース)、「ユーティリティー部門」はL.アライズ(当時ツインズ)が受賞した。
大谷は今季、打者としての成績は44本塁打、95打点、20盗塁。規定打席にも達し、打率.304で自身初となる「打率3割」の大台に乗せた。右肘を痛めシーズン途中での離脱となったが日本人選手初となる本塁打王を獲得している。投手成績は10勝5敗、防御率3.14、167奪三振。規定投球回には到達できなかったが2年連続で2桁勝利を挙げた。
同賞は日本選手では過去にイチローが、2001年、2007年、2009年に3度受賞。大谷は46本塁打を放った21年以来、イチローに次ぐ複数回の快挙となった。
また、ナショナルリーグの外野手部門で最終候補(7人)にノミネートされていたカブスの鈴木誠也(29)は選ばれなかった。2年目の今季は打率2割8分5厘、ホームラン20本、74打点をマークした。
【今後の主な表彰予定】※すべて日本時間
11月14日 新人王
11月17日 MVP発表
12月1日 エドガーマルティネス賞
12月17日 オールMLBチーム、ハンク・アーロン賞
【ア・リーグ受賞選手】
■一塁手
ヤンディ・ディアス(32、レイズ)
■二塁手
マーカス・セミエン(33、レンジャーズ)
■三塁手
ラファエル・デバース(27、レッドソックス)
■遊撃手
コリー・シーガー(29、レンジャーズ)
■外野手
カイル・タッカー(26、アストロズ)
フリオ・ロドリゲス(22、マリナーズ)
ルイス・ロバート Jr.(26、ホワイトソックス)
■捕手
アドリー・ラッチマン(25、オリオールズ)
■指名打者
大谷翔平(29、エンゼルス)
■ユーティリティー
ガナー・ヘンダーソン(22、オリオールズ)
【ナ・リーグ受賞選手】
■一塁手
マット・オルソン(29、ブレーブス)
■二塁手
ルイス・アライズ(26、マーリンズ)
■三塁手
オースティン・ライリー(26、ブレーブス)
■遊撃手
フランシスコ・リンドーア(29、メッツ)
■外野手
R.アクーニャJr(25、ブレーブス)
ムーキー・ベッツ(31、ドジャース)
ホアン・ソト(25、パドレス)
■捕手
ウィリアム・コントレラス(25、ブルワーズ)
■指名打者
ブライス・ハーパー(31、フィリーズ)
■ユーティリティー
コディ・ベリンジャー(28、カブス)