「毎日電話しています。各卸業者に」薬が出せない状況も…

すずらん調剤薬局奥野店 薬剤師・森龍生さん
「あと出して1人~2人分なので、もしあした(入荷する)までに出たらもうほかの方には出せない。この代わりの薬が今ない状態。代わりの薬がこれがないからこれという薬がなかなかできないのが小児の薬で、なんとか在庫を確保しなければと毎日電話しています。各卸業者に」
こちらでは県内に19店舗ある同じ系列の薬局で薬を融通し合いながら営業を続けていますが処方された薬を用意できない場合はー。

すずらん調剤薬局奥野店 薬剤師・森龍生さん
「医師に代替品を提案して代替品があればそれに変更してもらったり、もし代替品がなければ薬を出すことができないこともありました」
日本医師会が全国で行った調査では院外処方をする医療機関の74%が「薬局から在庫不足の連絡がある」と回答しています。県内のインフルエンザの流行はまだ始まったばかりですが薬局では綱渡りの日々が続き危機感を募らせています。

すずらん調剤薬局奥野店 薬剤師・森龍生さん
「これから特に感染症が増えてくる時期ですので、もしかしたらこの状態が続けばせき止めを渡せないときが来るのかもしれないと感じています」
武見敬三 厚生労働大臣が11月7日、主要な製薬メーカー8社に増産を要請したことで、せき止めや痰を出しやすくする薬は今後9月末に比べて供給量が1割増えると見込まれています。いま私たちは感染対策をして予防に努めることが大切です。
