メジャーリーグ機構は9日(日本時間)、メジャー版のベストナインにあたる「オールMLBチーム」の最終候補者を発表した。大谷翔平(29、エンゼルス)が先発投手部門と指名打者部門で選出され、千賀滉大(30、メッツ)も先発投手部門で最終候補入りを果たした。
大谷は2021年に先発投手部門で「セカンドチーム」、指名打者部門では「ファーストチーム」に選出され、2019年に同賞が創設されて以来初めて、複数部門で受賞。2022年は先発投手部門で「ファーストチーム」、指名打者部門で「セカンドチーム」を受賞していて、今回二刀流での受賞となれば3年連続となる。
大谷の今季の投手成績は10勝5敗、防御率3.14、167奪三振。規定投球回には到達できなかったが2年連続での2桁勝利。打者としては打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁をマーク。規定打席に達し、自身初となる打率3割の大台に乗せた。右肘を痛めシーズン途中での離脱となったが44本塁打で日本人選手初の本塁打王を獲得している。
今季メジャーに移籍しメッツでの1年目を終えた千賀は1年間ローテーションを守り切り、12勝(7敗)とチームトップの勝ち星をあげた。防御率は2.98、奪三振は202で野茂英雄、松坂大輔、ダルビッシュ有に続く、日本人投手4人目となるシーズン200奪三振を達成。ナショナルリーグの新人王最終候補にも選出されている。
「オールMLBチーム」は年間を通して活躍した選手を選ぶ“オールスター”で、今年が5回目。ファン投票50%と、メディア関係者や元選手などによる投票50%で決まる。
日本のオールスターのようにリーグの区別はなく、最終候補に選ばれた選手の中から、各ポジションの上位が「ファーストチーム」、下位が「セカンドチーム」として選出。今年は12月17日(日本時間)に発表される。