台湾の駐日大使に相当する台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は講演で、「台湾は民主陣営の防波堤」などと強調し、日本との連携の重要性を訴えました。

台北駐日経済文化代表処 謝長廷代表
「台湾は民主陣営の防波堤。2年前に(ロシアが)犯した過ちを台湾で絶対に繰り返してはならない」

シンポジウムで講演した謝代表はロシアによるウクライナ侵攻について「民主国家が結束出来ずに侵攻を止められなかった」と指摘しました。

そのうえで台湾有事における中国の最終目的は台湾を拠点にして影響力を拡大することだと主張。「日台など民主陣営は強い結束の意思を示すべき」と語り、日本との連携を強化する必要性を訴えました。

また欧米中心のG7=主要7か国の中で日本がアジアで唯一のメンバーであることから「アジアを守ることは日本の責務だ」として、日本のリーダーシップに強い期待を示しました。

シンポジウムには年明けに実施される総統選挙に与党・民進党から立候補する頼清徳副総統がビデオメッセージを寄せ、今後も「自由と民主主義の政治体制を維持する」と表明しています。