「消毒用エタノールはほぼ効果なし」

南波キャスター:
対策はどうしたらいいのかというところなんですが、食品微生物センターの山口憲太さんにお話を聞くと、「新型コロナ対策で使用する消毒用エタノールはノロウイルスにはほぼ効果はありません」ということなんです。

では、どうするのかというと、▼こまめな手洗い、▼石けん+お湯でウイルスを洗い流す、そして、▼調理器具に関しては85℃以上で1分以上、塩素消毒液に浸すことが大事ということです。塩素系の漂白剤などを薄めても良い効果があるということでした。

あとは、「食べ物以外の接触感染にも注意」と寺嶋先生は指摘しています。わずか1~100個ほどのウイルス量でも感染するおそれがあり、1週間~1か月程度、ウイルスの排出が続く場合もあるということです。ですから、「特に家庭内で症状が出ている人がいる場合は、共有スペースなどの拭き取りなどの対策を大事に」ということでした。

では仮に、ノロウイルスに感染している方がおう吐などをしてしまった場合の処理の方法もご紹介していきます。

▼使い捨ての「ガウン」などを着用、▼塩素消毒液で浸すように拭き取る、▼乾燥前に除去し、ビニール袋に密閉、▼「ガウン」なども密閉して処分、入念に手洗い、という基本的な対策を徹底してくださいということでした。

井上キャスター:
お店で出てきたものは、もうどうしようもないですけど、やはりできることはコロナ渦中にもやってきたことを、ということなんでしょうね。

秋元さん:
そうですね。トイレでちゃんと蓋をしてから流すとか、当たり前の小さいこと一つ一つの積み重ねで多少は予防できるのかなとは思うので、アルコールやるとちょっと安心しちゃいますけど、しっかり手洗いも石鹸でするというところも大事ですね。