教員の働き方改革などを議論している中央教育審議会で当事者からヒアリングをするよう求め、現役教員や教員志望の学生らが文科省に要望書を提出しました。

教員を志望している高校2年生の秀島知永子さん
「私たちの未来に関わることなのに、私たちと全く接点のない人たちが決めている。教育は子どもに関することなので、私達の声も教員の声もきちんと聞いて進めていって欲しいなと」

中教審の特別部会では現在、今後の教員の確保にむけて教員の働き方や給与の見直しが議論されています。

現役教員や教員を目指す学生らはきょう、「現場のことを十分に把握してもらってない」として、特別部会で当事者からヒアリングをするよう求める要望書を文科省に提出しました。

特別部会には、教育学者らのほか小中学校の校長や教育委員会の教育長も参加していますが、要望書を提出した団体の代表・室橋祐貴さんは「校長などの管理職側が考えていることと、管理される側である教員が思ってることは全く違う」「労働組合が各企業にあるように、それぞれの立場で発言していくのが重要」としました。

文科省は「現状でも、教職員の関係団体などから意見は伺ってきた」としつつ、「ヒアリングの実施について今後検討をしていく」としています。