沖縄県内に現存するボウリング場としては、最も歴史がある老舗ボウリング場、沖縄市の「コザボウリングセンター」が、来年3月末をもって閉店することになりました。

コザボウリングセンターは、1963年に開業。営業開始から60年あまりと、県内で最も歴史があるだけでなく、多くのプロボウラーを輩出した“名門”です。

沖縄市中央の繁華街近くという優れた立地に、家族連れや友人同士の客が多く訪れ、「コザボウ」の愛称で長年、沖縄市など主に本島中部地域の人に親しまれてきました。

しかし新型コロナウイルスの流行の影響は大きく、コロナ禍前と比べると、最近では7割ほども客数が減っていたということです。

また建物が老朽化していて、営業の継続には多額の費用を投じて補強工事をする必要があったため、閉店を決断しました。支配人の仲村伸太郎さん(60)は、「閉店は寂しいが、何かあったら大変だという思いが今は強い」と話しています。

コザボウリングセンターは来年3月末の閉店までは毎月欠かさず、第3水曜日のボウリング大会「月例会」を開き、これまで通りボウラーに憩いの場を提供します。