中国電力の社長の発言に村岡知事が苦言です。上関町の中間貯蔵施設の計画をめぐり中川社長が村岡知事から「周辺の市町の理解を得るように指示があった」と話したことについて、村岡知事は「ミスリード」として発言内容を否定しました。

村岡嗣政・知事
「周辺の市町の理解を説明を行うことでしっかり理解を得るようにというご指示をいただきましたって書いてありますけれども、私は理解を得るようにという指示はしておりません。あたかも県が進める側の立場で考えているようにとられかねないミスリードだと思いますので、ここは私の基本的な姿勢に大きく関わってくるところでありますので、明確にしておきたいと思います。そうした発言はしておりません」

この知事の発言は7日、中川社長が村岡知事と面会し会談の内容として取材陣に述べたことを受けたものです。

中国電力 中川賢剛・社長
「知事からはですね、やはり丁寧な対応を行うようにそれから『周辺の市町の理解を説明を行うとでしっかり理解を得るように』というご指示をいただきました」

村岡知事は「周辺の市や町から懸念や丁寧な説明を求める声があるので、情報提供や説明を十分に行ってほしい」と伝えたと述べ「理解を得るようには話してはいない」と発言を否定しました。

県は中国電力側に知事の発言の趣旨を伝えていて、中国電力山口支社は「周辺市町の理解を得るような指示を受けていない。知事にご迷惑をおかけして大変申し訳ない」とおわびしたということです。