広島ガス・バドミントン部が7日、ロンドン五輪の女子ダブルスで銀メダルを獲得した藤井瑞希さん(35)のエグゼクティブアドバイザー就任を発表した。

藤井さんは自身のSNSで「ご報告」と題し、「この度、広島ガスバドミントン部の【エグゼクティブアドバイザー】に就任したことをご報告させていただきます。今回お話しをいただいた後に、練習を見学させていただいたり、会社の方からチームへの想いを伺う機会がありました。その時に、スタッフや選手のバドミントンに対する思い、会社の方々のチームに対する熱意に共感し、『広島ガスバドミントン部と共に頑張りたい』と強く思いました。
実業団チームと本格的に関わるのは初めてですが、広島ガスバドミントン部の皆さんと共に、さらなる成長に向けて精一杯取り組んでまいります。
広島ガスバドミントン部の皆様、関係者の皆様これからよろしくお願いいたします」と発信。

藤井さんは2006年の全国高校総体では当時25年振りとなる3冠を達成。NEC入社後、シングルスからダブルスに転向し、垣岩令佳さん(34、再春館製薬所コーチ)とのペアで2012年のロンドン五輪出場。バドミントンがオリンピック正式種目に採用されて以降、日本人として初のメダル獲得。2014年に日本人初のヨーロッパリーグに参戦し、ドイツとイギリスで活躍。2016年には故郷・熊本を襲った震災をきっかけに国内でプロ選手として復帰し、再春館製薬所で“フジカキ”ペアを再結成。2019年2月に現役を引退した。

その後、2022年9月に、自身のSNSや所属事務所を通して、国の指定難病の1つである再生不良性貧血と診断されたことを公表。病気と闘いながら、各地でバドミントン教室を開催し指導を行っていた。