神前に供えた餅に難くせをつけて争う神事、石川県能登町鵜川(うかわ)の「いどり祭」が7日夜、4年ぶりに執り行われました。

「透けて向こうの光見えましたよ!表キレイそうに見えるけど、裏ガタガタ。月の模様みたい。ウサギが見えましたよ」

能登町鵜川の菅原神社で500年以上前から伝わる神事「いどり祭」。

「いどる」とは「けなす」、「非難する」という意味で、神前に供えた餅に難くせをつけながら今年の収穫への感謝と来年の豊作を願う祭りです。

4年ぶりの開催にけなし合いにも気合が入ります。

「4年ぶりやて言うさけ、どんな良いのが来るがかと思ったら…おらこんなの持って帰られんて!」
「持ってきた時そうでもなかったけど、段々割れてきた」「空気合わんげんろ!」

見学に来た人「難くせ付けあうようなことはあまり祭りではしないと思うので、それを正式にやっているのがすごく面白いと思った。この祭りがこの先100年続いて欲しい」

ユーモアを交えたいどり合いの応酬。最後は宮司が仲裁して祭りが締めくくられました。