青森県東通村の東北電力東通原発で重大事故が発生したことを想定した訓練が7日行われ、県や市町村の担当者や住民が有事の際の対応を確認しました。
7日の原子力防災訓練は、むつ市をメイン会場に青森県東方沖で発生した地震で東通原発が外部電源を失い放射性物質が放出された想定で行われました。訓練では住民たちが一時集合場所に指定された「むつ工業高校」に避難して体内の被ばくを防護する効果がある安定ヨウ素剤の説明を受けました。
むつ市内のスポーツ施設では宮下宗一郎青森県知事や山本知也市長が視察する中、一時集合場所から移動してきた車両の放射線量を県の職員などが検査。基準値を超えた車体や避難者の除染しました検査の情報はこれまで紙で記録されていましたが2023年初のタブレットを使った情報共有システムが試験導入され県が検査の効率向上となるか検証していました。
訓練は県内の原子力施設から半径30キロ圏内の市町村を中心に毎年実施されていて五所川原市ではバスで避難してきた住民を受け入れる避難所が開設され、市町村をまたいで有事の動きを確認しました。