昨シーズン、災害級の大雪に見舞われた青森県内。
こうしたなか、青森市の専門家がより効率的に除雪を進めようとAIとデジタル技術を使った「スマート除雪」の特許を取得しました。
2024年12月以降、県内では雪が降り積もり、街中でも1mを超える積雪を観測して除雪が追いつかなくなりました。
青森市の社会起業家で除雪イノベーターとして活動する葛西章史さんは会見を開き、AIとデジタル技術を使った「スマート除雪」の特許を7月31日に取得したと明らかにしました。
車に設置したスマートフォンやドライブレコーダーで撮影した映像から「デジタルセンシング」と呼ばれる技術を使って、路面状況を的確に把握。その情報をもとにAIが交通状況や気象データなどを活用し、どの道路を優先的に除排雪するべきかを8つの段階で評価します。
ほとんどの自治体では、職員や業者がパトロールして積雪状況を目で見て確認しているため、判断のばらつきも課題となっていました。
このシステムではAIが過去の道路状況のデータなどを学習し、このあと除雪が必要になる場所を予測することもできるということです。