生徒の全国募集を目指す富山県立南砺平高校の地元・南砺市で、生徒の受け入れ体制の整備に向けて市と地元住民らによる話し合いがスタートしました。

南砺市と富山県は、2025年度入学から南砺平高校の生徒の全国募集を目指していて、6日夜、市と住民らが、生徒の受け入れ体制について検討を始めました。

南砺平高校は、今年度は定員30人のところ7人の定員割れが出るなど、近年、定員割れが続く一方、郷土芸能部やスキー部など全国でも高い評価を受ける特色ある部活動があります。

市はこの強みを生かし生徒を全国から集めて、学校の存続と地域の活性化につなげたいとしています。

課題となっているのは、現在、平日のみ使用している寮を土日も運営するための体制づくりなどです。

住民らからは、人材不足の中で寮で炊事を担う人が新たに確保ができるかなど懸念の声もあがっていて、市は、地元と協議していきたいとしています。

南砺平高校全国生徒募集準備会 安達孝彦会長:「(少子化による高校再編で)大規模校ばっかりが残っていいのかという議論があると思います。それぞれの地域に根付いた学校、特色ある教育をしている学校。そうした学校というのはしっかり残していかなければならない。さらに全国募集をすることによって、この南砺平高校が魅力的な高校になっていくのではないか」

市などは、今年度中に受け入れ体制を整えて、来年度から、生徒の募集活動をスタートしたいとしています。