ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアをめぐり、ウクライナの占領地域を通ってロシア本土とクリミアをつなぐ新たな鉄道の建設工事が始まったと報じられました。

国営ロシア通信によりますと、鉄道はロシア南部ロストフナドヌーからクリミアをつなぐルートで、一方的にロシアが併合したウクライナ東部・ドネツク州のマリウポリや南部ザポリージャ州を通ります。

ザポリージャ州のロシア側トップは新たな鉄道は軍への補給などに活用されるとしていて、ロシアにとってウクライナの攻撃が続くクリミアへの補給路の確保が課題となっているとみられます。

こうしたなか、プーチン大統領が来年3月の大統領選に出馬する意向を固めたと、6日にロイター通信が報じました。

複数の関係者の話として、顧問らがすでに選挙運動の準備に入ったと伝えていますが、報道についてペスコフ大統領報道官は6日、「プーチン大統領は何も表明していない」としています。

一方、ウクライナのEU=ヨーロッパ連合への加盟をめぐり、ロイター通信はEU関係者の話として、加盟に関する交渉が「来年にも始まる見通しだ」と伝えています。