鹿児島県曽於市の投谷八幡宮で25日火事があり、本殿などが全焼しました。警察と消防で火事の原因を調べていますが、地域の住民からは落胆の声が聞かれました。

(記者)
「火事から3日経った現在も規制線が張られており、こちらの坂を下った200m先に本殿があったということです」

曽於警察署によりますと、今月25日午前6時半ごろ、曽於市大隅町大谷にある投谷八幡宮から出火し、本殿や拝殿など合わせておよそ230平方メートルが全焼しました。けが人はいませんでした。

(近隣住民)
「赤みがかった火が見えた。人気のないところ、火の気のないところになんでと思った」
「出店が並んでいることがあって、お土産を買ったりしたことがある」

投谷八幡宮は、708年に建立。全焼した本殿は江戸時代中期に建てられたとみられていて、県の有形文化財にも指定されています。500年前に作られたとされるお面や鉾なども大半が燃えました。

良縁の神様がまつられている八幡宮では、宮司の柏木勝弘さん自身も結婚式を挙げました。祭りなどで集落の人たちが集まる大切な場所だったと言います。

(投谷八幡宮 柏木勝弘宮司)「SNSで色んな情報を発信して、県内外色んなところから神社に参拝したいという情報をもらった。このような結果に残念でしかない」

実況見分は27日で終わりましたが、警察は失火や放火など、あらゆる可能性を視野に捜査しています。