「ハヤテ」球団とは?2軍とは?

2024シーズンから新潟アルビレックスBCとともに、プロ野球2軍に新規参入することが内定した「ハヤテ」球団を運営するのは、金融業やスタートアップ企業への投資事業などを手掛けるハヤテグループ。「ハヤテ223(フジサン)」は、あくまで運営会社の名前であって、球団名やチームカラーなどはあらためて決めるそうです。

「ハヤテ」球団は規定により、2023年のドラフト会議には参加できませんでした。そこで、「ハヤテ」球団は独自のトライアウトを開催したほか、11月15日に行われるNPBの12球団合同トライアウトに参加した選手から声を掛けて契約するなどして、チーム作りを急ピッチに進めていくとのことです。

では、「ハヤテ」球団が参入しようとしている「プロ野球2軍」とは、そもそも何なのか。NPBは支配下登録選手70人のうち、2023シーズンは31人が1軍登録、そのうち26人がベンチに入ることができます。それ以外の選手と育成選手がプレーするのが2軍です。「ファーム」とも呼ばれ、英語で農場、牧場を意味する「ファーム」は、「若手を育てる場所」という意味もあります。

「ハヤテ」球団が所属するのは、ウエスタンリーグ。現在、中日ドラゴンズ、オリックスバファローズ、阪神タイガース、広島カープ、福岡ソフトバンクホークスの5球団が名を連ねていて、「ハヤテ」球団が入ることで6球団、偶数となります。

そもそも、6球団ずつだったイースタンとウエスタンがいびつな形になったのは、2004年の球界再編。当時の近鉄とオリックスが合併し、ひとつ空いた枠に、仙台をホームとする東北楽天ゴールデンイーグルスが新規参入したことで、イースタン7球団に対し、ウエスタン5球団に。20年の時を経て、再びの“新規参入”で、ようやく両リーグともに“元の姿”に戻ります。

赤堀監督の静岡高の後輩・竹内奎人投手(写真右=群馬大医学部)も1次テストを突破

3日の1次テストでは48人が選考を突破。4日に行われる2次テストには、1次選考を免除されたNPB経験者6人を加えた54人が参加する予定で、最終的には20人程度が「ハヤテ」球団1期生として入団する見通しです。まったくのゼロから始まった「ハヤテ」球団の冒険から目が離せません。