様々な分野で功績があった人に贈られる秋の叙勲の受章者が発表され、長野県内では69人が受章します。

内訳は、顕著な功績を挙げた人に贈られる旭日章(きょくじつしょう)が24人、公共的な仕事で、功労があった人に贈られる瑞宝章(ずいほうしょう)が45人です。

上田商工会議所の会頭を2022年まで3期務めた上田市の栁澤憲一郎(やなぎさわけんいちろう)さん70歳は、産業振興功労で旭日小綬章(きょくじつしょうじゅしょう)を受章します。

栁澤憲一郎さん

栁澤さんは、2016年の大河ドラマ『真田丸』の放映を追い風に、商業、観光、地域振興に力を注ぎました。

栁澤憲一郎さん:
「真田の里はこの上田ですよということをアピールするように。それが結果的には観光消費にもつながったのではないかなと」

また、会員に限らず新型コロナウィルスの影響を受ける事業者支援に取り組みました。

栁澤憲一郎さん:
「飲食業宿泊、宴会場、かなり上田で数が減ってしまった。やる気さえあればもう一回やるというお手伝いは、していきたいと思っております」

一方、岡谷市の平出精密(ひらいでせいみつ)社長の平出正彦(ひらいで・まさひこ)さん70歳は、中小企業振興功労で旭日単光章(きょくじつたんこうしょう)を受けます。

平出正彦さん

平出精密・平出正彦社長:
「精密板金という名に恥じないような、高精度な板金技術というのをずっと狙ってやってまいりました」

半導体製造装置や医療機器向けの板金加工を手がけるほか、諏訪地方の製造・加工業者のグループでも強いリーダーシップを発揮し、地域の活性化に貢献してきました。

平出精密・平出正彦社長:
「今まで先輩たちがやってきたときには、ちょっと争いみたいなのがあったかもしれません。でも今はそうじゃなくて手を携えて、ともにまさにその私どもも共生と挑戦みたいな、ともに作っていくんだということになっていくといいと思う」