長野市の盲学校の生徒が中学生の弁論大会で、県の代表として12日に東京で開かれる全国大会への出場を決めました。
ある女性との出来事で学んだ、「自立とはなにか」を伝えます。
「みなさんは、自分にとって自立とはどんなことなのか考えたことはありますか?」
長野市の長野盲学校の中学部に通う井出真奈史(いで・まなみ)さん3年生。

全国の中学生が日頃抱いている思いを主張する弁論大会=「少年の主張」の全国大会に出場します。
井出さんは小学校高学年のころに視力が低下し、弱視に。
ある日の登校中、バス停で出会った高齢の女性との出来事をもとに、井出さんなりの「自立」を語りかけます。
井出真奈史さん:
「その方は、私に、バス停の名前と時刻が表示されているスマホの画面を見せ、『このバスでいいのかしら?』と尋ねてきました」
視野が狭く、焦点を合わせることが難しい井出さん。
女性が見せたスマホの画面が見づらいため、これまでは、こうした申し出に対してどう対処したらいいのか迷う気持ちがあったといいます。

井出真奈史さん:
「ですが、このままの自分ではいけないと思い直し、勇気を出して声をかけてみることにしました」
「目が見えないから仕方ない」とあきらめていたかつての自分から卒業したいという思いで、女性に声をかけることができました。














