イタリアのメローニ首相が今年9月、アフリカ連合高官を装った電話に対し、ロシアによるウクライナ侵攻について「各方面で疲れが出ている」と話していたことがわかりました。

現地メディアによりますと、イタリア首相府はメローニ首相が今年9月、アフリカ連合委員長を装ったいたずら電話の被害にあったと発表しました。

音声はインターネット上で公開され、メローニ首相はロシアによるウクライナ侵攻について「正直に言うと、各方面で疲れが出ていると思う」「事態の出口が必要だと、全員がわかるときが近づいていると思う」と話しました。そして、ウクライナの反転攻勢については「期待通りに進んでいない」と懸念を示し「国際法を踏みにじらずに、両国が受け入れられる打開策を見つけられるかどうかが問題だ」という見解を述べました。

いたずら電話は著名人へのにせ電話で知られるロシア人のコメディアンからのもので、これまでにもトルコのエルドアン大統領やスペインのサンチェス首相らが被害にあっています。