(糸永記者)「こちらのビニールハウスでは、農家の方が丹精込めて育てたイチゴが真っ赤な実をつけ始めています」

臼杵市の日名子伴介さんは7棟のハウスで県産ブランド「ベリーツ」を育てています。今シーズンの出荷を間近に控える中、日名子さんは灯油の値上がりに困惑していました。

(JAおおいた臼杵いちご部会・日名子伴介部会長)「生産者としては困ったなあという形で『どうすればいいんか』というのが本音」

イチゴの生育には二酸化炭素を取り入れて光合成を促進することが欠かせません。そのための機械に灯油が必要となりますが、仕入れ価格は5年前から倍近くにまで上昇。さらに加温用ボイラーに使う重油やビニールハウス、それにイチゴを入れるパックなどの石油製品が軒並み値上がりし、大きな打撃となっています。

(JAおおいた臼杵いちご部会・日名子伴介部会長)「コストがあがってきるので抑えると出来が悪くなるので、コスト削減はあまり考えずにいいものをつくれば値段もあがってくるのでは」

一方、こちらのホームセンターでは暖房器具を買い求める人が10月から急増。去年より商品数を20パーセント増やして対応しています。中でもおすすめなのが――。

(ハンズマンわさだ店・本村綾司副長)「ストーブエコファンという商品で、天板があたたかくなったら熱が電気に変わってファンが回る」

この商品はストーブの熱でファンが回る仕組みで、暖房効率をお得に高めてくれるアイテムです。このほか、今年は省エネモデルのストーブや断熱シートなど、節約できる暖房器具や関連グッズの売れ行きが伸びているといいます。

(ハンズマンわさだ店・本村綾司副長)「電気代も高騰しているなかで色んなエコグッズを使ってもらい少しでもあたたかい冬をすごせてもらえたら」

ガソリンだけにとどまらない原油高騰の打撃。これから気温が下がり灯油の需要が高まっていく中、家計や事業者は厳しい冬を迎えることになりそうです。