金融大手のSBIホールディングスは台湾の半導体大手と共同で宮城県大衡村の工業団地に半導体工場を建設することを明らかにしました。

SBIホールディングスによりますと、半導体工場が建設されるのは大衡村にある第二仙台北部中核工業団地です。SBIホールディングスは今年8月台湾の半導体の受託生産大手「PSMC」と準備会社を設立し、国内での半導体工場の建設に向け検討を進めていました。

工場建設には30を超える自治体が誘致に乗り出しましたが、給排水や物流といった「インフラの充実度」や「災害への強度」「産官学連携の可能性」などから第二仙台北部中核工業団地に建設することになりました。

新たに建設される半導体工場は8000億円を超える事業費を見込んでいて、主に自動車向けの半導体を生産します。建設には政府の補助金の活用を前提として今後、資金調達を含めた具体的な計画を検討するとしています。工場の建設開始時期や稼働時期などは決定次第、改めて明らかにするということです。

村井知事

工場の建設について村井知事は「国内の半導体の安定供給に大きく寄与するものと期待している。県としても立地や操業が円滑に行われるよう、人材確保や従業員の住環境整備などに最大限の支援をしてまいりたい」とコメントしています。