総額で5億8000万円余り。
今年長野県内で起きた特殊詐欺の被害額は、2022年より1億3000万円以上増えています。
犯人はどんな手口で金をだまし取ろうとするのか、被害にあった経験者が語りました。


「まさか私がかかると思わなかったです・・・でもかかっちゃうんだなと」

北信地方に住む70代の女性。

今年8月、自宅のパソコンでインターネットを使っていて何気なく画面をクリックすると、警告音が鳴り響き表示が変わりました。


70代の女性:
「画面いっぱいに赤くなって、そのなかにウイルスに感染しましたって書いてあるんです」
「その下に青い感じでここに電話してくださいって」

慌てて電話をかけると、相手の男は外国人のような話し方だったといいます。

男はしばらくパソコンを操作させたあとでこう言いました。

電話の男:
「直すには9000円ほどかかります」
「近くのコンビニで10万円分のプリペイドカードを買ってください」

70代の女性:
「どうして10万円なのと聞いたら、あとの残金は郵便局で受け取れますからと」


男は電話を切らずにコンビニに行くよう指示。

警察によりますと、これは周囲に相談させないための手口だといいます。

女性がコンビニで10万円のプリペイドカードを買おうとすると顔見知りの店員は‥。

70代の女性:
「パソコンがウイルスにかかちゃってるみたいなんですけどって言ったら、それ絶対詐欺だって。警察の方呼びますって言われてすぐ2人来てくださったんですけど」

女性は何とか被害を免れました。


70代の女性:
「ちょっと落ち着いて考えたらおかしいことってあるんですよね」
「ちょっと考えておかしいと思ったら、どなたかに相談するそういうことが必要かなと思います」