日本一目指す卓球のヒーローは市役所職員

競技を始めてすぐに頭角を現し、小学生のときから全国大会の常連だった須郷選手。トップクラスの選手では希少な中国式ペンホルダーの使い手であるため指導者を求めて県外の高校へ進学し卓球一筋の人生を歩んできました。
須郷航央選手
「世界のトップの動画とかそういうのは常に好きで見ていてそういうプレーがしたいなと考えながら練習をしていた。一番レベルの高いところまでいきたいという気持ちでずっとやってきた」

常に頂点を目指してきた須郷選手。いまは地元に戻り社会人選手として活動しています。本業である仕事には卓球と同じく真剣に取り組んでいました。
普段は青森市役所農業政策課の職員として動物を相手に“格闘”しています。

須郷航央選手
「ニホンザルとかツキノワグマの被害の件数は前年に比べたらとても多い。出没の連絡があって現場に行って被害状況を確認する」
2023年は忙しい日々が続きますが卓球の動きさながらにフットワークよく現場に駆け付けていて、職場の信頼も厚く頼りにされています。

青森市役所の上司は
「仕事が忙しい中、時間を作って練習をしていると聞いている。ぜひいい成績を納めてほしい」
いま練習できるのは青森卓球会館で週に1回だけ。練習相手は父親の信夫さんと決して恵まれた環境ではありません。それでも卓球に、仕事に、全力で挑んできたからこそ須郷選手の言葉には強い決意が宿ります。

須郷航央選手
「時間は少ないですけど、達成もしづらいとは思うけど全国のトップレベルの選手と互角にやりあって最終的には優勝できたら」
須郷選手にとってはこれまでの集大成を見せる大舞台・地元開催で日本一を目指し戦い、今後も仕事と卓球に全力を尽くします!
