サッカーJFLラインメール青森は30日、青森県青森市内でJリーグの野々村芳和チェアマンによるJ昇格に向けたヒアリングが実施され、懸念事項となっている観客動員数などについて話し合われました。

非公開で行われたチェアマンヒアリングにはJリーグ側から野々村チェアマンたち3人、ラインメール側はクラブの榊美樹社長やホームタウンの青森市の西秀記市長たちが出席しました。クラブ関係者によりますと、チェアマンヒアリングでは継続審議となっているJ3昇格の入会条件である観客動員数を中心にホームタウンの支援体制などについて聞き取りが行われたということです。野々村チェアマンはヒアリング後に取材に応じ「みんなで協力してやっていきたいよねという空気は十分に感じることはできている。もちろんいろいろな課題はあるけどもっともっと良くなるのだろうと感じた」と一定の評価をしました。
ただラインメール青森は今季ホーム14試合で平均観客数が617人と苦戦しています。Jリーグは観客動員数について「入会直前年度のホームゲーム平均入場者数2000人を目標数値とする」と定めています。これについて野々村チェアマンは「ルールが今年からデジタルに2000人というところじゃなくて、2000人を努力目標にするという風に変わってはいますので、1999人だったらだめで2000人だったらいいというデジタルなものではない」と話しています。
クラブは街頭活動やOB選手を輩出している青森山田高校に訪問してホーム戦での集客を図り、29日のヴェルスパ大分戦(0●1)には今季最多の1516人を集めています。榊美樹社長は「これからもっともっと集客できるように我々も努力していきたい。団体と個を分けて集客の活動をしていかなきゃいけないが、そこを明確に分けて団体と個人を地道に増やしていくことが大事だと思う」と話しました。
またホームタウンとなる青森市は練習会場の提供など競技環境の整備を進めています。西市長は「一般の人で関心が高くない人もいると思う。がんばっているチームがいると知ってもらう。そしてそれを広めていくという地道な動きになる」と支援を約束しました。一方で本拠地のカクヒログループアスレチックスタジアムは約2万8000人を集客できますが、県が所有するため、今季は隣接する約3300人の「球技場」での試合実施が多い現状です。またサッカー場の最寄りの駅からスタジアムまで徒歩で40分かかるアクセスの悪さが集客に影響を及ぼしています。西市長は「今現在具体的に検討しているものはないが、公共交通などもう少し利便性を挙げる工夫は必要だと思っている」と観戦環境を整える仕組みを進めていくとしています。
今季のラインメール青森は10月29日時点で24試合で9勝9分け6敗の勝ち点36。Jリーグ昇格圏内の2位ソニー仙台FCとの勝ち点差は4となっています。残り4試合でホーム戦は2試合。勝利を求めながら、観客動員を挙げる取り組みも求められています。














