今月29日、釣りに出ていたプレジャーモーターボートのシーアンカーのロープがプロペラに絡まり、富山県の黒部魚港沖で航行不能になる事故が発生しました。乗っていた2人にけがはありませんでした。

伏木海上保安部によりますと、今月29日午前10時半ごろ、富山県黒部港北防波堤灯台から南西約160メートルの海上で、プレジャーモーターボートの船員から「黒部漁港沖を航行中、シーアンカーのロープが絡まり動けなくなった」などと118番通報がありました。

その後、プレジャーモーターボートは、約200メートル風に流され、黒部漁港付近の消波ブロックに漂着。船に乗っていた富山市の55歳の男性と、同じく富山市の38歳の男性は、自力で陸へ移動し無事でした。通報から約3時間後、プレジャーモーターボートは、伏木海上保安部の警備救難艇によって、現場から約3キロ離れた石田フィッシャリーナに入港しました。

この事故による船体の浸水や、油の流失はありませんでした。

乗っていた2人は、午後10時ごろに黒部漁港を出港。約500メートル離れた海上で、パラシュート型のシーアンカー(パラシュートアンカー)を入れ、釣りを始めました。約25分後、船首方向を変えようと、船内外機を動かしたところ、エンジンのプロペラにシーアンカーのロープが絡まったということです。

事故当時の天候は晴れで、風はなく、視界は良好だったということです。