検察側「懲役2年」弁護側「執行猶予付きの判決」を

検察は「今回の処遇は、自分が起こしたもの。まさに“身から出た錆”」と、厳しく言及。「国民からの信頼を著しく損ない、酒を飲んで拳銃をもてあそぶことは軽視できない」として、懲役2年を求刑しました。
一方弁護側は、妻に処罰感情がないことや、被告に前科前歴がなく、真摯に反省していることなどから、執行猶予付きの判決を求めました。
裁判長が男性に掛けた言葉とは…

裁判では、被告は事件後も妻との同居を続け、両親や幼い子どもと家族5人で生活していることや、妻が「家族誰一人も欠けたくない」と話していることが明かされています。
証人として証言台に立った男性の父は、「これからも家族みんなと仲良く暮らしたい。相談に乗ったり、家族全員で支え合いたい」と、男性の社会復帰を強く望みました。
男性は裁判長からの問いかけに対し、「当時は仕事をする上で、やりたいことをやるには家庭は不必要と思っていた」と答えると、裁判長は「自分が一度選択したことに、後悔してはいけない。人生は選択の積み重ね。あなたをここまでフォローすると決めた家族の選択が間違っていると思ってはいけない」と、諭すように話しかけました。
男性は「たくさんの人に迷惑をかけた。本当に申し訳ありません」と話し、裁判は結審しました。
あと一歩間違っていれば、悲惨な結果になっていたかもしれない今回の事件。注目の判決は、来月8日に言い渡されます。