遺族同士のつながりで救われる心 

夫婦には会いたい人がいました。息子が亡くなった当初から、悩みを相談してきた大貫隆志さんです。
大貫さんも、教員からの厳しい指導を苦に息子が自殺。その後、東京を拠点に「指導死」に関する調査や遺族支援を行っています。

金城みかさん(仮名)
「ありがたいよね、本当に救われた。命を救われた、本当に私たちの中では命の恩人。お父さんとしても泣いていいんだよって言われていて、そうだよな、そういうことって私、今まで言ってあげたかなと思って、自分ばかりがつらくてつらくて、周りが見えなくて」

遺族の支援を行う大貫隆志さん
「また同じような事案が起きて、続いてしまっていることが、こうした問題に関わっている身としてはすごく悔しいんですよ。遺族らが集まる場に来られるようになったということは、とてもいい事だと思っています」

「遺族たちが語る会のような場所に来て、お互い情報交換したり、子どもが亡くなった話って、なかなか人とできないんですけども、お互い大変だよねといった会話ができるだけでも新たな力になると思うし」

金城みかさん(仮名)
「同じように自分たちはこうやってきたよと聞くと、つらさよりも勇気が上回ってもらえるので、ありがたいなと思っていて。息子が声を出せなかったことは私たちしか伝えられないんだろうな考えると、本当に後悔はしたくない」