息子の苦しさや思いを伝えていく 歩き出した両親の決意

息子の死から2年半が過ぎて、さとしさんとみかさんには2度と同じ悲劇を繰り返させない、そんな思いがあります。沖縄に戻ると、夫婦を支援してきた有志の会のメンバーに神戸で感じた思いを報告しました。

金城みかさん(仮名)
「誰かしらが気づいておかしいんじゃないって言ってくれたら、うちの子は命を絶たなかったのかなって、やっぱり思います。こういうことがあったことを知ってもらう、そこで皆さんの気持ちに何か変化が起これば、その気づきって絶対大切だと思う」

息子の、声に出せなかった苦しみや思いを伝えていく、強い決意を語りました。

金城みかさん(仮名)
「一人ではここまで立ち上がれないし、本当に2年間苦しくて苦しくて、でもやっぱり出会いを通して、自分が発することでわかってもらえたんだ。自分の口で伝えるのって大事だなって」

保護者有志の会 仲村晃さん
「強くなったなあって、泣きそうになる…。同じ親としてさ、強くならなくていいじゃん別に。でも強くならないと伝えられない。じゃあ自分は何ができるのかって思ったし、会うたびに教えられている」

支えてくれる仲間と共に。強い決意で、夫婦の歩みが続きます。