受講者(81歳)
「85歳で返納という目標を立てているんですけど、ちょっとね、畑仕事の関係でどうしても車が必要なんで…今のところそれが悩みですね。」
受講者(80歳)
「ちょっと孫のスポーツの送り迎えや病院に行ったりするもんでして。子どもがもうやめなさいよお父さんって言ったらぴしゃっとやめます」
買い物や通院、家族の送り迎え、仕事など、日々の生活に車が欠かせない切実な理由が挙げられました。
警察庁によると、2022年時点で、75歳以上の運転免許保有者数は約666万人。75歳以上の3人に1人が運転免許を保有している計算になります。
免許保有者10万人あたりの交通死亡事故の発生件数をみると、75歳以上のドライバーによる事故は、75歳未満の2倍以上。死亡事故全体に占める75歳以上のドライバーの割合は、去年16.7%と過去最高になっています。

高齢ドライバーの事故の要因の多くは、アクセルとブレーキの踏み間違いや、ハンドル操作を誤る「操作不適」だといいます。
福光莉子記者
「事故を起こす前にドライバー自らができる選択、それが『運転免許の自主返納』です。」