宮城県女川町の離島、出島(いずしま)と本土を結ぶ「出島架橋」の架設工事が、現地で25日から始まりました。

本土側の女川町竹浦地区で始まった架設工事では、側径間と呼ばれる橋のパーツを、国内最大のクレーン船を使って設置していきました。出島架橋は、離島の出島と本土を結ぶ全長364メートルのアーチ橋です。

町は、1979年から国や県に橋の整備を求め、2018年に橋本体の工事が始まりました。総事業費はおよそ168億円で、来年12月の開通を目指します。

女川町 須田善明町長:
「(出島の島民は)橋がかかるから嫁に来たんだよという声は20年以上聞いていた。もうちょっとだ。みなさんが心待ちにしている」

女川町 須田善明町長

工事は、陸上で造った橋を3回に分けて現地に運び、架設する計画です。長さが242メートルある橋の中央アーチ部分は、早ければ11月1日に設置します。