約3人に1人が発症すると言われている「帯状疱疹」。ひるおびMC・恵俊彰も経験しています。症状と予防法を、渋谷スクランブル皮膚科の下方院長に聞きます。
強い痛みの「帯状疱疹」 重い後遺症も…

強い痛みを伴う「帯状疱疹」。
水ぶくれを伴う発疹(水疱)が帯状に出現する疾患です。
水疱ができる2、3日前から痒みや痛みを感じ、1週間後に水疱が多発。発熱、頭痛が起きる人もいます。
また、発疹が治っても10%~50%の割合で神経痛が残るとの報告もあります。
この帯状疱疹で怖いのは、重い後遺症があるということです。
特に注意が必要なのが顔の症状です。
めまい、耳鳴り、顔面神経麻痺、視力低下に繋がることもあるので、顔に異変を感じたら、すぐに病院に行ってください。
潜伏した「水ぼうそうウイルス」が要因

帯状疱疹には、「水ぼうそう」が関係しています。
子どもの頃に水ぼうそうを発症すると、水痘・帯状疱疹ウイルスが体の中に長期間潜伏感染します。
加齢・疲労・ストレスなどによって免疫力が低下すると、この潜伏したウイルスが再び増殖し、「帯状疱疹」として発症。神経の損傷がひどいと痛みが続くこともあるのです。
つまり、誰もが帯状疱疹を発症するリスクを持っています。
80歳までに約3人に1人が発症、50歳以上の中高年層に多いと言われています。

渋谷スクランブル皮膚科 下方征院長:
水ぼうそうのウイルスが、治った後も体の中で冬眠するんです。神経節というところで冬眠してそれが出てきますので、誰もがなりうる病気です。
初めに神経の症状、ピリピリや痒みから出て、しばらく経ったところでようやく発疹が出てきます。そのタイミングで皮膚科に来られる方が多いです。
顔に出たり、体に出たり、片側に出るのが特徴ですので、それで診断がついて薬を飲んでいただくという流れになります。