発症率増加の背景に「水痘ワクチン」開始

帯状疱疹は、2014年以降、発症率が増加傾向にあります。
これは2014年に、子どもに対する水痘ワクチンの定期接種が導入されたことと関係しています。

下方医師は、「免疫力ブースター効果の減少」があると話します。

水ぼうそうにかかったことがある大人は、治った後もウイルスが潜伏しています。
これまでは水ぼうそうが流行し、再度ウイルスに接することで免疫力のブースター効果が生まれていました。
しかし、子どもへの水痘ワクチンの接種が始まると、水ぼうそうの流行が激減。
その結果、免疫力ブースター効果が減少してしまい、帯状疱疹にかかりやすくなっているというのです。
子どもを介してウイルスを取り込む機会が少なくなった、20代から40代の子育て世代でも同じことが言えます。

ーー発症のきっかけは何ですか?

下方院長:
免疫力が落ちることや、加齢が挙げられます。。
非常に疲れて仕事が忙しいときとか、年末年始の皆さん忙しい時期にも患者さんは多くいらっしゃいます。

恵俊彰:
年齢的なものは50歳代とかわかるんですけど、若い人でもっていうのは何なんですか?

下方院長:
非常に忙しかったり徹夜を繰り返したりしていると、冬眠していた帯状疱疹が体が弱っているのに気づいて、今ならいけるということで発疹を出してしまう。
若い方でも起こり得る、そういった病気です。