■プロバスケットボールリーグ・B.LEAGUE 第3節(22 日、船橋市・船橋アリーナ)
日本代表の司令塔・富樫勇樹(30)を擁する千葉ジェッツは、東地区7位の仙台を99ー90で破り、リーグ戦3勝3敗と勝率を5割に戻し、3位をキープした。東地区は、第3節ですでに全勝チームはなく、早くも混戦模様となっている。
第1Q、開幕節の負傷から復帰したジョン・ムーニー(25)がスタメンに名を連ね、メンバーがそろいつつある千葉が開始早々、小川が3ポイントを決める。しかし、前日、千葉に勝利している仙台は勢いそのままに、エース、ラショーン・トーマス(29)が第1クォーターだけで12得点、チームの3ポイント成功率80%(5本中4本成功)と試合を優位に進める。(千葉J 24-31 仙台)
2Q、序盤は、互いの堅いディフェンスを崩し切れずロースコアな展開。しかし、開始4分過ぎ、ケガから復帰した千葉のムーニーが、この試合初得点となる3ポイントを決めると、一気にエンジンがかかりだす。ベテランの西村文男(37)が3ポイントを3本連続で次々と沈め、さらに7分過ぎ、富樫がこの試合最初の3ポイントを決めて、逆転に成功する。(千葉J 54-48 仙台)
3Q、スロースタートだった前半とは打って変わって、序盤から、激しい撃ち合いとなる。互いに、速いボール回しに加え、スピードのあるドライブなどを繰り出し、開始5分だけで15-11と点の取り合い。さらに、互いのチームファウルも4つずつと激しいぶつかりあいを見せる。互いに譲らず点差は縮まらない。(千葉J 80-71 仙台)
最終4Q、仙台を突き放したい千葉は、20歳の金近の3ポイントに加え、復帰したばかりのムーニーが立て続けに得点する。しかし、仙台も2人で40点以上をたたき出したトーマスとブースが得点を重ね、7点差にまで詰め寄る。
しかし、引導を渡したのは、エース富樫だった。残り1分。仙台ゴール後に攻撃を開始した富樫は、自ら敵陣へ一気にドライブ。あまりのスピードに、仙台の阿部諒(28)はファウルで止めるしかなく、チーム5ファウルとなっていたため、2本のフリースローを獲得。これを難なく決める。さらに、このファウルがアンスポーツマンライクファウルと認定されたため、千葉ボールで再開。このボールを再び富樫がドライブで持ち込むと再びファウルを獲得。さらに富樫はこの2本をしっかりと決め、勝負あり。(千葉J 99-90 仙台)
千葉のジョン・パトリックヘッドコーチ(55)は、「16日間で8試合目。みんな110%出してくれた。若い、二上耀(24)と金近廉(20)の二人の活躍はよかった。ベテラン西村、富樫のリーダーシップは大きかった」と、手放しで選手たちの活躍を褒めたたえた。
千葉は今シーズン、リーグ戦の他に、東アジアのクラブナンバーワンを決めるカップ戦、EASLに参戦しており、今月7日の開幕以降、22日までの16日間で実に8試合を戦うという過密日程。その中で、ムーニーの復帰、ベテラン西村の活躍に加え、二上、金近ら若手が2ケタ得点で奮闘している。














