各地で、梅雨時とは思えない“記録的な暑さ”となっています。この「早すぎる暑さ」の影響、各地で目立ち始めています。

■「早すぎる猛暑」影響広がる 農家も新たな“心配の種”

埼玉県・深谷市にある農園が営む直売所「吉田さんち」。並んでいるのはとれたてのトウモロコシです。実はこの直売所はしばらく休業していて、6月23日に営業を再開したばかり。

休業の理由は6月上旬、広い範囲で降った「雹」。こちらで販売するトウモロコシも大きな被害を受け、休業を余儀なくされていたのです。お客さんも、営業再開を待っていました。

お客さん
「とにかくフルーツみたいに甘いです。60本(買った)。友達のもあるけど」

ただ、農園には新たな心配の種が…それは「早すぎる猛暑」です。猛暑の日が続くとトウモロコシの成長が早く進んで、収穫のタイミングが難しくなるほか、品質にも問題が出る恐れがあります。さらに、炎天下での農作業は危険も伴うといいます。


とうもろこし直売所 吉田さんち 広報 黒須 篤さん
「まず第一に作業している人間がしんどくなる。熱中症ももちろんありますし。(とうもろこしの)水分がですね、少し抜けていってしまって、みずみずしさが失われたような実ができてしまう」

6月24日、全国で最も暑かったのは、新潟県・十日町市で、観測史上1位となる37.1度を記録。香川県や愛媛県、富山県でも気温が36度を超えた地点があり、危険な暑さとなりました。

山梨県・甲斐市(かいし)の日本航空高校では、開校記念式典の予行練習をしていた生徒たちが、相次いで熱中症の症状を訴えました。消防によると、生徒16人が病院に運ばれ、うち3人は入院が必要な中等症だとみられます。関東も厳しい暑さとなり、東京では、今年最高となる32.6度を観測しました。埼玉県・熊谷市では夕方に35度を記録し猛暑日となりました。

■ご当地「かき氷」が人気、エアコンのサブスクも

熊谷市では、6月25日、気温が38度まで上がると予想されています。暑い街として知られる熊谷市のご当地グルメといえば「かき氷」。「茶の西田園」では抹茶と玄米のキャラメルミルク(750円)が人気です。

お客さん
「体がとっても冷えて、おいしかった」

店は例年より早く暑くなったことで賑わいが期待できる一方、値上がりしている電気代が気になるといいます。

茶の西田園 小林伸光 代表
「かき氷の機械も電気で動かしてます。冷房かけないとこちらも熱中症になりますし、お客さまにも迷惑かけますし、いろんな不安が出てきますよね」

原材料費の高騰もあり、やむなく7月から値上げをするということです。ただ、電気代が高くなっても、夏場はエアコンが欠かせません。そこで熊谷市は最新型の省エネエアコンを定額で貸し出す「サブスク」のサービスを始めました。料金は、6畳用で月額1800円、10畳用で1900円。65歳以上か18歳以下の住人がいる世帯が対象となります。市では過去5年間、300人近くが熱中症で救急搬送されていて、そのうち 約7割がエアコンを使っていなかったといいます。

熊谷市環境政策課・本堂彰課長
「『電気代が高くてエアコンが使えない』とか『電気がもったいなくてエアコンが使えない』という方が結構おられましたので、省エネのエアコンということでご提供させていただく」

6畳用のエアコンの通常販売価格は、約25万円。サブスクは5年契約で利用料金の合計は10万8000円となります。契約終了後は、追加料金なしで自分のエアコンにすることも可能だということです。梅雨の時期とは思えない記録的な暑さは、週末から来週にかけて続く見込み。引き続き熱中症には警戒が必要です。