10月は甲州市の中央道下り線で多重事故が相次ぎました。

現場は県内の高速道路で最も勾配が急な、まさに「魔の下り坂」。現場を取材しました。

中央道下り線の事故現場 山梨・甲州市 10月6日


前方が大きくつぶれ、後部座席がむき出しになった車。

10月6日、渋滞で停まっていた車列にトラックが衝突する車6台による事故が発生。男性1人が死亡し3人がけがをしました。さらに…

1週間後の10月13日、乗用車が中央分離帯に衝突して停止したところに後続の車5台が次々に追突する事故が発生。男女7人がけがをしました。

2つの事故現場の距離はわずか2.6km。いずれも中央道下り線の笹子トンネル出口から勝沼インターの間で起きました。

実際に記者がこの区間を運転してみると…。

記者:
アクセルを踏まなくてもどんどん加速していきます。ブレーキを踏まないと加速止まらない。

ネクスコ中日本によりますと、事故が起きた区間は、県内の高速道路で最も勾配が急でおよそ4キロにわたって、断続的に下り坂が続く道だと言います。

さらにカーブが多く事故が起きやすい区間だということです。まさに「魔の下り坂」です。