国連安全保障理事会で、イスラエル軍とハマスによる大規模戦闘の「一時停止」を求める決議案が、アメリカの拒否権行使により否決されたことについて、中国政府は「深い失望を表明する」と批判しました。

中国外務省 毛寧報道官
「中国はアメリカが安保理でパレスチナ問題に関する決議案の採択を阻止したことに深い失望を表明する」

国連安全保障理事会の議長国ブラジルが提出した決議案は、ガザの人道危機の回避のため大規模な戦闘の「一時停止」を求めたもので、日本など12か国が賛成しましたが、常任理事国のアメリカが拒否権を行使し、決議案は否決されました。

中国外務省の毛寧報道官は、エスカレートする情勢を前に安全保障理事会はアラブ国家やパレスチナ人民の呼びかけに耳を傾け、役割を果たすべきだと主張しました。

また、バイデン大統領が中東を訪問したことについて、「アメリカがこの問題で建設的な役割を果たし、一刻も早く政治的解決の軌道に戻ることを望んでいる」としています。